コードを一切書かないエンジニアインターンに参加しました(メドレー・サマーインターン)
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株式会社メドレーが主催するコードを一切書かないという尖ったエンジニアインターンに参加したので、そのまとめ及び感想です。
以下が今回参加したインターンの概要です。
- 参加学生は全員エンジニア・コードを一切書かずに、ディスカッションのみ
- 「医療をとりまく課題」の解決策を 2 日かけて考えるという熱い内容
0.参加の経緯
まず、私がこのインターンに参加するまでの経緯についてです。きっかけは今年の 6 月に開催された逆求人イベントでした。そこでは様々な企業から夏インターンにお誘い頂きました。エンジニア学生向けのイベントなので、当然、誘われるインターンは開発のインターンばかりです。
- A 社:React 使ったフロントエンド開発インターン
- B 社:Java でサーバサイド開発
などなど。
その時の私は新しい長期インターンが決まったばかりでした。フルスタック開発ができるという話だったので、長期インターンの開発に没頭し、技術力はその中で身につけていけば良い。そのため、開発インターンなら別に参加しなくてもいいかなぁと思っていました。
そんな矢先、
メドレー・人事:
「うちのエンジニアインターンはディスカッションだよ」
エンジニアインターンなのにディスカッション?
頭に「?」が浮かぶと同時に、「めっちゃおもしろそう!」と、率直に思い、参加することに手を挙げました。
1.事前準備
本が指定されて、それを事前に読んでくるというのが課題でした。
課題となった本は以下の通りです。
- 「僕らの未来をつくる仕事」
- 「教養としての社会保障」
しかし、「教養としての社会保障」だけでは、医療制度に関するディスカッションの予備知識として不十分だと感じました。そこで、「教養としての社会保障」の巻末に記載された参考文献から抜粋し、自主的に以下の本も読んでから臨みました。
- 「ちょっと気になる医療と介護」
- 「ちょっと気になる社会保障」
この 2 冊の内容はなかなか難しく、読み終わるまで結構時間がかかりました..(大学の講義にも使われているらしい。)
事前準備として使われているこれらの本は非常に興味深い内容でした。しかし、インターン全体を振り返ると、求められていたのは前提知識以上に
・取り組んだことのない課題に対峙したときの対応力・情報収集力・得られた膨大な情報を俯瞰し、抽象化する力・チームメイトとのコミュニケーション力・発想力・miro 力といった点だったのではないかと思いました。(自分に足りていない点ばかり…)
2.全体の流れ
諸事情により内容について詳しく書くことはできませんが、インターン全体の流れについてです。
2.1.一日目
インターン一日目のスケジュールは以下の通りです。
- 自己紹介
- スケジュールの発表
- 日本の医療が抱える問題点について(豊田さんのプレゼン)
- ディスカッション(グループワーク)
- 中間発表
- フィードバック
ディスカッションのフィードバックを受け、一日目は終了です。
2.2.二日目
インターン二日目のスケジュールは以下の通りです。
・ディスカッション・最終発表・メドレーのこれから・インターンのまとめ
最後に代表取締役医師の豊田さんから
「好奇心とパブリックマインドもった社会人になってください。そしたら、つらいこともあるけど基本楽しく働けます」
と、感動的な言葉をいただき、インターンは幕を閉じました。
3.まとめ・反省
最後に本インターンのまとめ及び反省です。
3.1.反省
今回のインターンの個人的反省点としては以下の点が挙げられます。
- 「音頭を取ってください」といわれたときに、初対面であるチームメイトの顔色を窺いすぎてしまい、全体の段取りを悪くしてしまった点 ⇒ 仕切りの役割が与えられた時点でスピード感をもって仕切りに徹するべきであった。
- 1 日目のディスカッションにおける情報量が少なかった点 ⇒ 外部リソースをより積極的に活用すべきであった。
- 情報収集の際、問を明確にしておらず、外部リソースを検索するときに手が止まってしまう瞬間があった ⇒ 問が明確になるように考えたことは miro の付箋機能を積極的に活用しアウトプットすべきであった
- オンラインという特性もあるが、チームメイトやメンターの話を聞かずに、勝手に調査を進めてしまった時間があったこと ⇒ その調査で得られた情報はチームとしての意思とは異なるため、的外れで大体役に立たない。手を止め、議論に参加すべきであった。
- 最終発表時、自分の担当箇所であるにもかかわらず、説明を忘れてしまうというミスをしてしまった ⇒ 落ち着いて発表することを心がけるべきであった。(ミスをフォローしてくれたチームメイトに感謝です)
3.2.まとめ
「このコードは一体何を解決するためなのか?」という課題意識が非常に強い企業であるのだと思いました(エンジニアインターンでディスカッションをさせる点・エンジニアの方々の医療ドメインの知識が豊富である点などから)。ですが、医療という複雑極まりない課題に日々取り組むには、エンジニアも技術がわかっているだけでは不十分なのだと思います。技術だけでなく様々なことにアンテナを張ることが重要なのだと学びました。
密度が高く(記事に書ききれなかった部分の方が圧倒的に多い..)、頭も使うため、正直疲れましたが非常に楽しく、学びの多い 2 日間でした!